【MDインタビュー⑨】「体力と家族の理解があったからこそ続けられた」入社43年 Kさん

query_builder 2025/03/13
MDインタビュー
interview9-6

「前沢電気ってどんな会社? 」

従業員ひとりひとりにインタビューしていく企画です!

第9回目は、40年以上船舶のオートパイロットの製作を担当し、会社を支え続けてくれたKさんに話を聞きました。





きっかけは高校時代のお小遣い稼ぎ


— 前沢電気で働くことになった経緯は?


私が高校生のときにお小遣いのためにここで内職をさせてもらったのが初めのきっかけです。そこから細かい手仕事が好きになったのだと思います。


— 高校卒業後はどうしたのですか?


そのまま前沢電気に就職しました。自分から希望したのか誘われたのかは覚えていませんが。仕事内容も自分に合っていたし、当時は私がいちばん年下でみんなに可愛がってもらっていたので、そういう環境の良さもあったと思います。



長年オートパイロットの製作を担当


— 当時から今までの仕事内容は?


ずっと束線を担当しています。はんだをやったこともありますが、苦手というか、自分には合いませんでした。ときどき他の作業をすることもありますが、基本は束線です。とはいえ、昔は束線に使うベニヤ板ももっと小さくて、工程も今ほど多くありませんでしたが。


— 長年、船舶のオートパイロットの製作に携わってきたそうですね。


はい。途中から、今の会長から引き継ぎました。図面から束線表を作って、ベニヤ板2枚ほどを使い配線し、検査して。納品までのほとんどの工程を担当していました。


— 不良が出た際は、取引先に直しに行ったこともあったとか。


そうそう。会長と一緒に道具を持って取引先を訪ねて、すでに箱の中に組み立てられた状態のところに潜って直したことも何度かありました。当時は、「不具合が出た」と連絡が入るたびにドキッとしていました。


束線は、前沢電気の秘伝が詰まった工程です



体力と家族の理解があったからこそ


— やりがいを感じる瞬間は?


オートパイロットを担当していた頃は、図面を見て、それを自分なりに分かりやすく模造紙に書いて束線表を作って、そこから徐々にハーネスになっていく過程が楽しかったです。検査が終わるたびにほっとして達成感がありました。


また、今は人に教える立場になり、内職の方に編みの作業を教えているところなのですが、上手にできている様子を見るとうれしくなります。なかなか言葉で伝えにくい、感覚で覚えるしかない作業も多いので。


— 長く働き続けられた理由は?


よその会社に行ってみたいと思ったことはなかったです。やっぱり、会社の環境が良かったのがいちばんですね。あとは、自分が健康でいられたこと。そして、家族の理解と協力があってこその40年だったのかなと思います。


昔は、朝から晩まで走り回るような忙しさでした。残業もあれば、帰宅後に家で夕食を済ませてからまた会社に戻って仕事をすることもありました。そんな時、子どもが幼い頃は、両親が面倒をみてくれていました。自分の体力と家族の理解があったからこそ、続けてこれたのだと思います。


長年一緒に働いてきた仲間と



人に教えることで、自分も育っていく


— 前沢電気はどんな会社だと思いますか?


昔からアットホームな会社ですね。昔は10人ぐらいしかいなかったから、社員旅行で北海道から広島まで色々な場所に連れて行ってもらいました。残業のときは会長が食事を作ってくれたり出前をとってくれたり。家族みたいな感じですね。


今は当時より人数が増えましたが、部署ごとに相変わらずアットホームな雰囲気があると思います。ギスギスしていないというのかな。会長や専務の努力もあると思います。


— 課題に感じていることはありますか?


編み紐の作業ができる人をもう少し増やしていけたらなと思います。やっぱり、技術を引き継いでいかなくちゃいけないなと。教えるって、相手を育てるだけではなく、教える自分自身も育っていくことだと思うんですよ。「こうしたらもっと伝わるかな」とか、自分も一緒に育っていくような感覚があります。




趣味の野菜づくりと、ひそかな夢


— 趣味や休日の過ごし方は?


ずっと仕事が趣味のようなものだったのですが、親が亡くなってから、親が所有していた小さな畑で野菜づくりをはじめました。今は大根と白菜、3月はジャガイモ、5月からはナス、キュウリ、ピーマン、トマトなどの夏野菜。子どもや孫に喜んで食べてもらえるものをつくりたいなと思っています。


あと、高校時代は文芸部に入っていて、もともと本を読むのが好きなので、コーヒーを飲みながらゆっくり本を読んでみたいです。やっぱり仕事をしながらだと目が疲れてしまうので、なかなか機会がなくて…。自分へのご褒美として、ちょっと高価なコーヒーカップを買ったんです。のんびりできるときが来たら、そのカップを使おうと思っています。


もうひとつは、ちょっと早いかもしれませんが、終活というか、身のまわりの整理整頓を徐々にやっていきたいです。子どもに迷惑かけないように。いつまで元気でいられるかわからないですからね。


— 将来の夢は?


あんまり夢とか、どこに行きたいとか何が欲しいとかはないんですよ。ただ、私の旦那さんが10歳年上なのですが、70歳を過ぎた今もまだ大工として働いているので、お互い仕事を辞めた後に、ふたりの時間をゆっくりとれればいいなと思っています。実は、前沢電気の増築や建て替えは、旦那が担当させてもらったんですよ。今は長男も大工になったので、体に鞭打ちながら一緒に働いています。


— 最後に、みんなにメッセージをお願いします。


やっぱり、働けるのは健康があってこそなので、体に無理がないように働いてもらえたらと思います。その上で、もしかしたら今担当している業務以外にも向いている仕事があるかもしれないので、色々なことにチャレンジしてもらえたらいいかな。そうして、今まで続いてきたことを絶やさずに続けていってもらえたら、とてもうれしいです。


誕生日に花を贈りました。
Kさん、これからもよろしくお願いします!

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